家賃の値上げに応じてくれず、立ち退かせたい
Q.タワーマンションの上層階70㎡を5年前から普通借家契約で家賃30万円で貸している。都心のタワマンは年々家賃が上昇していることから、この度33万円に値上げを要求したが応じてもらえなかった。ちなみに、直近だと40万円近い事例もある。
家賃増額の訴訟も検討したが、お金と時間がかかることを思うと面倒で踏み切れない。
そこで、弁護士を通じて立ち退きの提案をしたところ「立退料8ヶ月分、敷金2ヶ月全額返還、原状回復義務なし」という条件なら応じてもいい、との回答だった。
つまり「300万円支払えば立ち退く」ということだが、そんな大金を払ってでも受け入れるべきか。
A.敷金2ヶ月分は預り金なので、実質は立退料240万円+原状回復費となります。借主の故意過失による大きな傷や汚れがなければ、室内クリーニングとエアコン内部洗浄の費用だけで、せいぜい10万円程度でしょう。
また、通常生活により発生したクロスの汚れやフローリングの擦り傷は、そもそもオーナー負担なので除外となります。
さて、仮に新しい入居者が38万円で借りてくれた場合、現状のまま30万円で推移した場合とを比較すると、総立退き費用250万円は約2年8ヶ月で全額回収となります。
また、現借主とは普通借家契約のため、いつ退去してもらえるのか予測がつきません。
さらに、立退料は経費計上できるメリットがあります。
以上より、回収期間2年8ヶ月に目をつぶれるなら、受け入れるべきと思います。
お金のことも大事ですが、何よりいつ終わるかも分からない現借主に関わるストレスから解放されます。
それが一番のメリットではないでしょうか。
家賃増額の訴訟も検討したが、お金と時間がかかることを思うと面倒で踏み切れない。
そこで、弁護士を通じて立ち退きの提案をしたところ「立退料8ヶ月分、敷金2ヶ月全額返還、原状回復義務なし」という条件なら応じてもいい、との回答だった。
つまり「300万円支払えば立ち退く」ということだが、そんな大金を払ってでも受け入れるべきか。
A.敷金2ヶ月分は預り金なので、実質は立退料240万円+原状回復費となります。借主の故意過失による大きな傷や汚れがなければ、室内クリーニングとエアコン内部洗浄の費用だけで、せいぜい10万円程度でしょう。
また、通常生活により発生したクロスの汚れやフローリングの擦り傷は、そもそもオーナー負担なので除外となります。
さて、仮に新しい入居者が38万円で借りてくれた場合、現状のまま30万円で推移した場合とを比較すると、総立退き費用250万円は約2年8ヶ月で全額回収となります。
また、現借主とは普通借家契約のため、いつ退去してもらえるのか予測がつきません。
さらに、立退料は経費計上できるメリットがあります。
以上より、回収期間2年8ヶ月に目をつぶれるなら、受け入れるべきと思います。
お金のことも大事ですが、何よりいつ終わるかも分からない現借主に関わるストレスから解放されます。
それが一番のメリットではないでしょうか。